博物学探訪記

奥会津より

2018-01-01から1年間の記事一覧

書評 小松理虔『新復興論』ゲンロン叢書,2018

本を買いに出かけ、喫茶店で読む自分と著者の関係 2018年9月7日。郡山は曇り。遅まきながら、小松理虔さんの『新復興論』(ゲンロン叢書, 2018年)を買いに行く。普段であればアマゾンなどの通販で書籍を買うが、この本はどうせ買うなら書店にまで足を伸ばし…

読書会@猪苗代町 渡辺京二『無名の人生』

2018年8月26日、晴れ。郡山市は気温が32度ほどだが、午前9時ごろからかなり暑く感じる。午前中に庭の家庭菜園の草むしりを行うも、顔や腕を蚊にさされまくり、30分ほどで断念する。農家のおばちゃんが虫除けのために顔を覆う帽子が欲しいと強く感じた。 準備…

長崎探訪記

2018年7月20日、夕方。博多駅から高速バスに乗り、長崎駅に到着。下の写真の時刻は16時15分ほど。 この日は駅近くのホテルにチェックインして、特に行動せず。 翌21日より、長崎探訪を行う。 長崎市の南北を中心に市電が走る。大人一回120円で、ほとんどの観…

湯布院探訪記

2018年7月23日。湯布院の民宿で起床。晴天だが、湯布院は標高が高いので気温はおそらく30度前後。福岡や長崎よりもずいぶん涼しく感じる。 駅前からの観光通りから東南に少しずれると、田んぼや農地が広がる。美しい。 朝食をすませ、荷物を宿に預かっていた…

博多探訪記

2018年7月20日。晴天。 天神周辺のビジネスホテルで目覚める。九州滞在2日目。 朝食を済ませて、探索に出向く。 街のふとした所に神社があり、住民の方が朝からお参りに訪れていた。 福岡県立美術館着。常設展示を見る。夏休み特集で、展示の工夫が凝らされ…

太宰府探訪記

2018年7月19日。快晴。気温36度。 成田空港よりジェットスターで福岡空港に向かう。 空港で国際線ターミナルに移動し、バスで大宰府に直行。運賃大人500円。 大宰府駅着。外国人旅行客の姿が目立つ。 駅から歩いて、昼食をとり、大宰府天満宮へ。 装飾や、朱…

厚切りジェイソン、藤井靖史、菅家博昭: 会津探訪の長い一日

2018年7月8日(日)晴れ 昼前に郡山から会津若松へ車で向かい、渡部さん・長谷部さんと合流して、会津風雅堂の講演会に参加する。 講演会「どうせ田舎?チガウダロ!~可能性だらけ!福島のこれから~」 @会津風雅堂 13時~15時 主催者:公益社団法人日本青…

岡田麿里『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』文芸春秋, 2017年

書評サイト「本が好き!」に書いたものを転載します。 www.honzuki.jp 岡田麿里という名前を覚えたのは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年)というアニメ作品を見たときだが、それ以前から気に入って何度も見ていたアニメのいくつかは…

奥会津・昭和村探訪記

2018年6月9日 午前中まで本を読む。自分史および個人史の先行研究と理論をまとめている。 個人の人生や歴史を大きな歴史を、「全体」とされる歴史に位置づけるのではないあり方で、読み解くことはできないか? あるいは、歴史家のもつ「全体」意識の構築のさ…

小田嶋隆『上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白』ミシマ社, 2018年

書評サイト「本が好き!」に書いたものを転載します。 www.honzuki.jp 『小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」: 世間に転がる意味不明』を愛読しているので、本書も出版時から気になっており、本日ようやく手にとって読む。「ア・ピース・オブ・警句」とい…

只見町探訪記

2018年4月23日、月曜日。奥会津は晴れ。 午前中はだらだらとしながら、ふみふみこ『ぼくらのへんたい』(リュウコミックス)を読む。 自己が求める性別、他者から求められる性別の葛藤が丁寧に描かれている。 性との付き合いは自我が芽生えてから死ぬまでず…

東洋文庫探訪記

2018年4月9日。郡山市からさくら交通の高速バスで東京駅へ。晴天。バスの中では音楽を聞いたり、寝たりしながら本も読む。ヘイドン・ホワイト, 上村忠男訳『歴史の癒法』作品社, 2017年 ホワイトの議論は歴史家による歴史の全体化についての指針を提供する。…

さかなのば

港町の魚屋さんで魚をつまみにお酒を飲んだら最高だよね という趣旨のイベントに、2017年12月10日に参加しました。 企画は小名浜のフリーライターである小松理虔さんで、主催の場所はさんけい魚店*1という小名浜にある魚屋さんです。 わたしが福島で生活する…

福島での生活

10年ぶりに、福島に戻ってきました イギリスの生活を終えたあとで、福島で生活をしています。 高校卒業を機に、実家のある福島県郡山市を出て、10年以上の月日が経ちました。福島出身者としては、どうしても2011年の震災が影響力をもち、自分と福島との距離…